40代既婚の私が、自分本位でいるために決めていること
この記事の内容
40代、既婚、子どもあり。
家庭を壊す気はありません。夫のことも、そこまで嫌いではない。
それでも、妻でも母でもない時間が欲しいと思う日があります。誰かに触れたいし、女の人として扱われたいし、単純に楽しみたい。この気持ちは何年経っても消えませんでした。
だから、消すのをやめました。
気持ちのほうは、たぶん止められません。止められるのは形のほうだけです。
そのかわり、自分本位でいるための決めごとを作りました。これを守っていれば、家庭も自分も失わずに済む。いくつかあるので、順に書きます。
決めごと① 相手は既婚の人に限る
いちばん大きいのがこれです。恋愛の話ではなく、合理の話になります。
相手が独身だと、バレて困るのは私だけです。
相手には守るものがありません。だから、連絡の頻度も、写真の残し方も、会う場所の選び方も、全部こちらが管理することになる。しかも管理しようとすると「疑ってるの?」という話になりやすい。気を張っている側だけが疲れます。
相手も既婚なら、そこが変わります。
お互いに失うものがあるので、相手も同じだけ気をつけてくれる。連絡の時間帯を勝手に配慮してくれるし、写真も残したがらないし、会う場所も自分で考えてくれる。何も言わなくても、勝手にそうなる。
リスク管理を、二人でやることになる。これが本当に楽です。
そしてもうひとつ、お互いに人質を持っている状態でもあります。何かあったとき、相手も同じくらい困る。だから揉めにくい。冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、逃げ場のない関係のほうが最終的に人を傷つけると、私は思っています。
決めごと② ドタキャンしない人を選ぶ
これは既婚の女性にしか分からない話かもしれません。
私たちは、予定を作ること自体にコストを払っています。
家に言い訳をして、仕事を調整して、場合によっては人にお願いごとまでして、ようやく数時間を空ける。そこから美容院に行って、服を考えて、当日の朝から段取りを組む。
その時間は、流れても他に使えません。空いたからといって急に友達を呼べるわけでもないし、家に「やっぱり空いた」とも言えない。そして次の機会は、すぐには作れない。
男の人にとっては「今日ちょっと無理になった」で済む一行が、こちらでは全部が無駄になります。
婚外の話を書いているブログを読むと、ドタキャンされた話が本当にたくさん出てきます。でも書いてあるのは、だいたい気持ちの整理の仕方です。空いた時間に自分の好きなことをしましょう、とか。
私はそこが違うと思っていて、気にしない方法を探すより、しない人を選ぶほうが早いです。
そして①とつながります。相手も既婚なら、同じコストを払っている。だから簡単には飛ばさない。相手も、家に言い訳をして、調整して、その日を空けている。分かっている人同士だと、そもそもドタキャンが起きにくい。
男性向けには、これがふつうに書かれています
念のため書いておくと、私が特別なことを言っているわけではありません。
日刊SPA!に、既婚男性向けの記事があります。バレるリスクを最小限にしたいなら、相手は独身女性より既婚女性のほうが向いている、という内容です。恋愛コラムニストの方が書いていて、商業メディアに堂々と載っています。
Xを見ても、既婚者向けのマッチングサービスの使い方を発信しているのは、ほぼ全員が男性です。有料でノウハウを売っている人までいます。移動時間の目安、店の予約を口実にした連絡の取り方、初回の食事は昼にすること。かなり具体的です。
同じ合理を、女性が書いているものが見当たりません。
まったく同じ話なのに、男が言うと記事になって、女が言うと生々しい話になる。それだけの違いだと思います。
だから書くことにしました。
ただ、条件を決めただけでは足りませんでした
ここから失敗の話をします。
私が最初に登録したのは、既婚者専用のサービスでした。全員が既婚なので、①の条件としては完璧です。実際、既婚であることを説明しなくていいのは、想像以上に楽でした。連絡が取りづらい時間帯があることも、急に予定が飛ぶことも、説明が要らない。
でも、半年で辞めています。理由が3つありました。
ひとつめ。数が多すぎて選べませんでした。
写真を設定して数日で、通知が鳴りやまなくなりました。何件来ているのか、途中から確認する気もなくなった。多いのは嬉しいはずなのに、実際に起きたのは「選べない」でした。受信箱を開いて、上から30人くらい見て、閉じる。それを毎日繰り返して、誰にも返さない日が続きました。
ふたつめ。顔のいい人から順に見ていって、疲れました。
当然ですが、写真のいい人は私だけに来ているわけじゃありません。同じ受信箱を持っている女性が何千人といて、全員が同じ順番で上から見ている。一人が強くて、あとは弱い。この偏り方は、女性側にいるとはっきり見えます。
そういう人とやり取りが始まると、返信が遅くなり、こちらが待つ側になり、待っている自分に腹が立ってくる。そして厄介なのが、うまくいかなかったときに「もっと上を狙えばよかった」ではなく「私が足りなかった」の方向に落ちることです。
みっつめ。これがいちばんきつかったんですが、男性が一途になりすぎました。
会えた人は、ほぼ全員が真面目な人でした。ちゃんとしていて、話が面白くて、家庭のことも大事にしている。悪い人はいなかった。
でも、3回目くらいから、だいたい重くなる。
連絡の頻度が上がる。会う頻度を上げたがる。会えない日に理由を聞かれる。旅行の話が出る。将来の話が出る。
求めていなかったわけではありません。同じ気持ちになりかけたことも、正直あります。
でも、そこに行ったら終わりだと分かっていました。だから相手の熱量が上がるほど、こちらは降りるしかなくなる。この「消える」を何回かやって、だいぶ嫌な気持ちになりました。相手に対しても、自分に対しても。
重くなるのは、目的が一本しかないから
しばらく考えて、私なりに出した答えがこれです。
既婚者専用のサービスは、目的が一本しかありません。
婚外で人と会う。それだけです。お金の話は基本的に入ってこない。婚活でもない。「婚外の関係」という目的が一本だけ通っている。
目的が一本しかないと、関係はうまくいくほど深くなる方向にしか進めません。他に進む方向がないからです。だから3回目で重くなるのは、相手が特別しつこいからではなく、そういう設計だからでした。
①の条件は効いています。相互抑止はちゃんと働いている。でも、関係の温度を決める装置がなかった。
安全ではあるけれど、進みすぎる。これが私の詰まったところでした。
決めごと③ 温度を決めるものを、関係の中に置く
ここからが、たぶんいちばん書かれていない話だと思います。
先に、誤解されそうなところを書いておきます。私は割り切っていたわけではありません。
会っていた人のことは、ちゃんと好きでした。いま振り返っても、あれは本気だったと思うことにしています。そう思うのが、相手への礼儀だと思うので。
そして、本気だから危なかったんです。
好きでもない人となら、放っておいても関係は進みません。本気だと、放っておくと進んでしまう。家庭を壊す方向にしか行かない。だから、自分で歯止めをかける必要がありました。
既婚者専用のサービスを使っていたときも、私は基本的に出してもらっていました。食事も、泊まる場所も、ものをいただくこともありました。
理由は、既婚なのにこんなことをしている後ろめたさを、打ち消せる合理が欲しかったからです。
目に見える価値のものを受け取っていると、「これはそういう関係なんだ」と自分に説明がつきます。何もなく会っていると、自分が何をしているのか分からなくなる。私はそれに耐えられませんでした。
そして、これは自分だけの話ではありませんでした。受け取ることで、相手にとっても関係の形が決まります。この人はここまでの相手なんだ、と。
つまり私にとってのお金は、相手を進ませないための装置であると同時に、自分を進ませないための装置でした。
稼ぐためのものではありません。ここは誤解されやすいので、はっきり書いておきます。金額の話をしているのではありません。気持ちが本物だったからこそ、形を決めるものが要ったという話です。
受け取り方には、作法があります
ここを書かないと、ただの「奢らせる話」になってしまうので書いておきます。
私がやっていることは3つです。
財布を触るそぶりは出します。出す意思は見せる。実際に出すかは別として、これをやらない人は、たかっていると思われます。
自分のほうが年上のときは、「今度ランチご馳走するね」と言います。一方的にもらう関係にしない。しかもこれは、次に会う約束にもなります。
おいしそうに食べます。これは技術というより、そうなんですが、出した側からすると、これが全部です。
3つとも原理は同じで、相手に恥をかかせないということです。
引き出す技術ではありません。相手の支出を、報われたものにする技術です。奢った側が「奢ってよかった」と思って帰れるかどうか。そこが成立していない関係は、お金があってもなくても続きません。
この話は長くなるので、別で1本書きます。
いま使っているのは、ラブアンです
決めごとを並べると、私が欲しかった場所はこうなります。
- お互い既婚であること(相互抑止が働く/ドタキャンされにくい)
- 関係の温度を決めるものがあること(進みすぎない)
この両方が揃っているのが、私の場合はラブアン(Love&)でした。
自分が既婚だと明示できます。これが地味に大きくて、明示していれば、寄ってくる男性が最初からふるいにかけられます。「既婚の女性でいい」と思っている人しか来ない。会ってから説明する必要がないし、そこで揉めることもない。
お金の文脈が最初からあります。だから、後から持ち出して空気を壊す必要がありません。私が既婚者専用のサービスで一番やりづらかったのがここでした。
そのうえで、女性側から見て使いやすいところが2つあります。
男性の会員グレードが、女性側から見えます。課金しているかどうかが分かるので、本気度の最低ラインが読めます。それと、上のグレードにいるのに反応が薄い人は、たいてい他で忙しい。複数進行しているかどうかの目安になります。
掲示板や即時募集で、こちらから条件を出せます。待つだけじゃない。既婚者専用のサービスでの私は、ずっと受信箱を眺めて選べない人でした。自分から条件を出すと、来る人の数は減りますが、質が上がります。減るのが正解なんです。
そして、選び方も変えました。年収がずば抜けて高い人は避けています。顔で上を狙って疲れたのと、まったく同じことが年収でも起きるからです。集中している人は、ほぼ確実に複数進行しています。中の上くらいで、一人にちゃんと向き合ってくれる人。そのほうが、結果的に長く続きます。
ペイターズも見ましたが、私には向きませんでした
念のため書いておくと、悪いサービスだと言いたいわけではありません。既婚の私に向かなかっただけです。
理由は2つあって、ひとつは有名すぎること。知り合いの男性が登録していたらと思うと、私は怖くて使えませんでした。
もうひとつは、独身の方が多いことです。既婚だと明示しづらいですし、相手が独身だと、①で書いたリスク管理の非対称がそのまま起きます。守るものがあるのは私だけ、という状態に戻ってしまう。
独身の方や、既婚であることを隠さずに済む相手を探していない方には、選択肢に入ると思います。
それでも既婚者専用のサービスがいい人
私が移ったからといって、あちらが劣っているわけではありません。次のどれかに当てはまる人は、たぶんそちらのほうが合っています。
- お金の話が一切入ってきてほしくない人。ラブアンにはその文脈が普通に流れています。不快なら、入り口が違います
- 一途に想われたい人。私が「重い」と書いたものを、求めている人は確実にいます。それはあちらのほうが手に入ります
- 全員が既婚という安心を最優先する人。ラブアンにその前提はありません
私は「進みすぎない関係」が欲しかったから重かった。求めているものが違えば、評価はひっくり返ります。
まとめ
自分本位でいるために決めていることは、いまのところ3つです。
- ①相手は既婚の人に限る。リスク管理を相手もしてくれるし、ドタキャンもされにくい
- ②ドタキャンしない人を選ぶ。気にしない方法を探すより早い。予定を作るコストは、こちらのほうが高い
- ③温度を決めるものを、関係の中に置く。私の場合はお金でした。割り切っていたからではなく、本気だったから装置が要った
この3つを守っていると、相手に振り回されずに済みます。会いたいときに会って、会いたくない日は会わない。好きになっても、そこで止まれる。
決めごとは自分を縛るものに見えますが、私にとっては逆でした。決めてあるから、自分本位でいられます。
気持ちは止められません。止められるのは形のほうだけで、形さえ決まっていれば、気持ちのほうは好きにしていい。私はそう思うことにしています。
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